昨日は田舎の家で薪で風呂を沸かして入ってきた。
薪で沸かせる風呂なのはわかってたんだけど、ガス給湯があるから長らく使われていなかったはずで
使えるかどうかわからないから、今まで使わずにいた。
まず薪風呂というと五右衛門ぶろのように浴槽の下に火があるイメージがあるが、
窯を懐中電灯でのぞいても、浴槽の側面しか見えない。しかもかなり奥にある。
これで窯の入り口で火をたいたところで火が届くのだろうか?
手の届かない奥で薪に火をつけるなんて至難の業だ。
ひょっとして窯が残ってるだけで、浴槽が改装されていてもう使えないのではと思っていた。
それでわざわざ年配の知り合いに来て見てもらって、こういうものだと教えてもらい
アドバイスもいくつか受けたのでやってみることにした。


焚火は好きなので薪に火をつけるのはお手の物だ。
窯の入り口で火はついたが、これをどうやって奥の浴槽の側面に当てるのだろう?
ホームセンターで買っておいた火かき棒で火が消えないように奥に押し込む。
するとうまく奥で燃える。追加の薪を押し込むとどんどん燃える。
煙突から煙が出ている。煙突は詰まっていないようだ。
ここでやっと仕組みが分かった。
熱は上に行こうとするから、奥にあると思われる煙突の入口へ猛烈な勢いで出ようとする
そして窯の入り口から空気を大量に取り込もうとする。
それによって火は奥へに向かって燃えようとし、さらに新鮮な空気を取り込むことでよく燃えるようになるのだった。
そして火で沸かすというよりも、窯内の空気の熱で浴槽全体を温めるという感じなのだろう。
よく考えられた仕組みに感動した。


めでたく初めての薪風呂を沸かすことができた。
薪風呂というのは入ってる間も火が残ってるから冷めないのがいいというのを聞いていたので
火はつけたまま入ったが、そのうち熱すぎて水で埋めるのが忙しいくらいだった。まあ井戸水だから水はいくらでも使えるからいいんだけど。
本当は窯の蓋を閉じて火を小さくするらしい。蓋は壊れてるからこれはなんとかしないといけない。
ただいくら長風呂をしても冷めないというのはほんとにいい。
今年の冬の楽しみが増えた。