田舎の家はプロパンガスだが、ほとんど使用しないので、使用量が0なら料金も0円にしてくれていたガス屋は非常に良心的で助かっていた。
しかも少量使用していてもメーターが1メモリ分動いてなければ0円のままで、1メモリ動いた時点で基本料金の1500円程度と使用料がかかる方式だった。
これは逆に言うと、月に数度しか家に行かないのに、1度でも風呂に入ってしまうと1500円かかってしまうということでもあって、
風呂一回に1500円は高いから我慢しようか、いや、他の月を0円にしてくれていて、毎月検針と安全点検をしてくれているのだから
その分を考えれば、たまには使って基本料金くらいはらうべきなのではないか、というジレンマを感じていた。
そんなときにその風呂を薪で沸かせることができるようになったわけ。
これで、今後プロパンガスは全く使わずに済む。コーヒーやカップラーメンはカセットコンロでいい。
しかしガス屋にはずっと0円のままで毎月検針と安全点検をしてもらうことになるのだろうか。
そう思いながら家に行ってみたら、なんとガス屋から「料金改定のお知らせ」という郵便が届いていた。
料金表のそばに「今後は使用量が0でも基本料金がかかるようになります」と手書きで説明が書いてある。
なんという偶然だろう。
0が続いてるのを見かねてうちだけ改定された可能性もあるが、手書きで説明してあるところなど、良心的なこのガス屋らしい。
今後使う予定もないので、解約することになった。
しかし、薪で風呂を沸かせるようになってからまだ1月もたっていない。
薪で沸かせることができないままだったら、この料金改定で今後の契約をどうするか頭を悩ますことになっていたかもしれない。
これほど料金の値上げを快く受け入れらることもないだろう。これがガス屋の良心的な商売の結果なのかもしれない。