立体視の時にも書きましたけど人間のアタマは二次元で考えるようになってるので

奥行きは二次元要素とは別の方法で計ってるだけなんですよね。
三次元を二次元+「超テキトーな奥行き」に変換したデータで理解する。
これは人間が飛べない動物だからということもあるんじゃないかなあ。
地上の平面移動しか必要ない。高さは必要なら計ればいいってかんじ。
鳥や魚だったら自分やエサの位置を三次元で把握する必要がありますからね。
感覚も脳もそうなってるんでしょう。
マンガやSFで擬人化された鳥や魚が出てくることありますが、
あんなふうにフツーに人間とコミュニケーション取れないと思いますね。彼らは三次元的思考がデフォですから。
人間も昔は海中に住む生物だった時代もあるわけで、ひょっとしたらそういう感覚が残ってるかも知れない。
サッカー選手はそういう感覚が高いというのを聞いたことありますけどね。
フライトシュミレータみたいな3Dゲームをやると訓練できるかもしれない。
ニュータイプになれるかも。金があれば宇宙に行ってみるとかも良いかもしれない。
3DCGにデッサンの練習は必要かという質問をたまに見かけますけど
画家を目指す人がデッサンをやるのはいろいろ意味があると思いますが
あれって3Dを2Dに変換する作業なんですよね。
把握しにくい三次元的曲面も「どう書けばそうみえるか」というパターンを覚えていく作業であって
立体を把握してるわけじゃないんです。(もちろん把握する効果もないわけじゃない)
3DCGは3Dとしてデータを作っていく作業(2Dに変換するのはレンダラーの仕事)なので
あまり意味ないって言うか、私の経験からすると完全に邪魔になってますね。
モチーフをよく観察する目とか、表現するためのコツみたいなものを養う意味はあると思いますけど。
3DCGソフトは3Dが扱えるって言ってもモニタは2Dだし、インターフェイスも2Dだし
扱う人間も上に書いたように3Dを完全に把握はできないわけで、
結局自由曲面やポリゴンなどの2D形状を組み合わせて3Dを作っていくわけですな。あほらしい。
早くニュータイプに覚醒しなければ。
3Dを無理やり2D形状&2Dアタマで作ろうというところに無理が出てくるんですよ。
頭の体操クイズ的なので良くあるじゃないですか。
「この立体のカドを切り落とした断面はどんな形になるでしょう」みたいなやつ。あれ、わかんないでしょ?
訓練されてる人ならわかるでしょうが、普通の人でも良く考えればわかるんですが結構意外な形になりますよね。
あれと同じで3Dを構成する2D要素を普通の人のアタマがイメージすることは難しいんですよ。
Shadeの自由曲面もちゃんと作ろうとすると、イビツでありえなさそうな線形上ができてしまい、
それで正しいんですが、人間はそれを視点から見てきれいな線形状に直そうとする。把握できないから。
そうやって不正な形状を作ってしまう。
だれも書かないけど自由曲面のシワの問題はほとんどこれが原因ですね。
イビツな三次元的な線形上を把握して扱えるアタマがあればシワは出ないでしょう。
自由曲面というのはニュータイプ向けの機能なのです。
Shadeの初心者が作ったのを見てるとShadeの三面図でそれらしい形状になってるだけで、
立体としては全くうまくできてないもので満足してしまってるケースがありますね。
まあ、Shadeのその三面図を書いてしまえばなんとなくそれっぽく立体にしてしまうのが
初心者でも扱いやすいといわれる長所でもあるんですけどね。
ポリゴンにもそれと似た問題はありますが、三角というのはどんなデタラメな位置にポイントを置いても
不正な形状にはならないので、すくなくとも破綻はしないですね。
とはいえホントに正しい形状ができてるのかっていうのはまた別の問題で、
Shadeのシワ同様、ニュータイプに覚醒しないと難しいでしょう。
なにをナガナガと書いてるのかというと今モデリングしてるのがうまくできないので、
その言い訳をしてるんですがね。