イラストレーターで油絵などはまだしも鉛筆やパステルなどのラフな少ない線で、モデルに似せつつ写実的に描ける人は人間技とは思えない。まさに神業だ。

人の顔を描くのがうまい人は実はトレスしてるのではないだろうか?

と昔から思ってて、昔から好きだったペーター〇藤の描いたオードリーヘプバーン

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の、元画像と思われる、写真をネットで探してきて、

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GIMPで重ね合わせる。

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画像ではわかりやすいようにわざとずらしてあるが、なんと、寸分たがわずぴたりと一致する。

やはりトレスだったのか。ショックだ。

…ああ、亡くなったとはいえ昔から尊敬している著名なイラストレーターに対して私はこんなことをしていいのだろうか。

インターネットと画像ソフトとういう現代の道具を使用して、有名な芸術作品に秘められらた謎に気づいてしまったような。

し、しかしこれは、他にも同じように尊敬するあの方やあの方もトレスだったりするのだろうか。

いや、トレスだったからとはいえ、私の中でペーター〇藤のすばらしさは変わらないが。

とはいえ、人間、訓練次第でここまで描けるようになるのだという、私の中の遠くにある小さな目標のようなものが壊れた気がする。

最近、この方の画集をまた買い集めてるが、何かのインタビューで、ファンによく聞かれるというデッサン力について答えていたのを覚えている。

当時、人の顔を描くデッサン力に悩んでいた私は真剣に読んだ。

絵を描く人ならだれでも、好きなアイドルや美しいと思った人の顔を、さらっとそのまま描けるようになりたいと思い、その難しさを知っているはずだ。

何で読んだか忘れてしまったが、トレスだったとわかってしまった今、その記事を読むのが怖い。