ナウシカが見たくなったからレンタルで借りて、再生確認にちらっと見たんだけど
ちょうどそのシーンが、ナウシカと老人たちがクシャナに捕虜として飛空艇で連れていかれるときにアスベルの攻撃に会い、
老人たちの乗る飛空艇が操縦不能になって、老人たちが
「森で虫に食われるの嫌じゃ」「このまま死にます」
と言ってあきらめかけてるのを、
ナウシカが自分のマスクを外し微笑んで見せ、「必ず助ける、荷物を捨てなさい」と命令して
ナウシカの笑顔を見た老人たちが希望を取り戻し、飛空艇から荷物を捨てる、
超名シーンだよね。まあナウシカは名シーンだらけなんだけど。
風の谷の姫であるナウシカの人格と、国民の信頼感が表現されているだけでなく、
ナウシカをさんざんひどい目に合わせていたクシャナもこの前にナウシカに助けられていて、
このナウシカの言動を見て、それまで高圧的だったクシャナが、ナウシカの人格と、同じ王女としての器に敗北感を感じ始めるという
恐ろしくち密に計算されたシーンになっている。宮崎駿はどうやってこういうシーンを思いつくのだろう?
宮崎アニメが好きな人にはナウシカのクシャナと、未来少年コナンのモンスリーを重ねてみてしまうと思うけど
モンスリーもだんだんコナンの人間性にひかれて自分の組織に疑問を持ち始める心理が本当にうまく書かれている
なぜこのレベルのことを他の監督や脚本家はできないのか?