ディア〇スティーニのような、「最初の1巻は安いが、全部変え続ければ数十万円にもなる商法」についていろんな意見はあると思いますが、

最近気づいたのは、あのやり方は前の号の売れ数で、今後の生産数が予想できるわけですね。

品物にもよるが、模型や電子玩具の場合、前の号を買わずに次の号を買う人はまずいないのだから、前の号の売れ数を見て無駄な生産を抑えることができる。

私は昔から、あんな「最初の号だけ安く、一回の支払いは安いが最終的には高額」な商法にだれが騙されるのかと思ってましたが、そういうからくりがあるわけだ。

もちろん、そういう「長期的な損得勘定ができなくて安いと勘違いして買ってしまう人」や、

「魅力的な宣伝につられて1巻を買ってしまったので、仕方なく買い続ける人」も対象にしてるとは思うが。

そういう合理的な部分もあるのだなと。

言い換えれば1巻を安く提供するのは支援者を募ってるようなものかな。

 

私は昔、アッテンボローの動物ドキュメンタリーのVHSビデオを毎月1本3000円*10回だかで通販してるのを申し込んだことがある。

いまじゃ動物ドキュメンタリー映像1本に3000円なんて払う気はしないが、当時はインターネットもないし、私が好きな動物ドキュメンタリーなんてNHKしかなかった時代だし、

当時サラリーマンだったから月3000円ならいいかなと思ってた。

サラリーマンの平凡な毎日の生活に月一度の楽しみができるわけだし。

それで3巻ほど買ったころだったか、このサービスが終了することになったと通知が来た。

それは「今までと同じように毎月3000円で残りの7巻も毎月お送りしますが、希望すれば残りの7巻は特別価格で一度にお送りします」というものだった。

そのほうが安いのだしすぐ手に入るのだから申し込まないわけにもいかず、そうしたが、

よくよく考えてみれば初めからそういう商法だったのだ。

「分割なら安いと感じる」「毎月送られてくるのを集めるのが楽しみ」という心理を利用されていたのだった。