世間では「ドラゴンフルーツ」といってサボテンの果実が人気あるようです。
「ドラゴンフルーツの苗」とかいって苗をきれいな鉢に植えたりラッピングしたりして数百円で売ってるようですが
あれってただの三角柱ですよね!?
まえにも書きましたが、インテリア雑誌やテレビCMのおしゃれな部屋によく出てくる柱サボテンは竜神木といって
サボテン界ではほとんど商品的価値は無く、接木の台木として10本100円くらいで売られてるものなのです。
で、このドラゴンフルーツの三角柱はもっと成長が早く丈夫なので増えすぎて困るくらいのほとんど雑草扱いの物なんですね。
竜神木よりさらに安く、竜神木に接木する前に一時的な台木に使われるくらいです。
柔らかいので幼苗の接木に向いてるんですね。ミニサボテンとして一般に売ってる緋牡丹などの台木はたいていこの三角柱です。
緋牡丹の台木からニョロッと枝が出てる場合ありますけど、あれをちぎって土に挿せばちゃんと育ちます。
ちなみに日本で育ててもスーパーの果物売り場に売ってるような大きい実はまず成りません。
成長力旺盛なのでどんどん大きくなりますが花を咲かせて実をつけるのは相当難しいでしょう。
運良く花が咲いたとしてもサボテンは花粉を運ぶ虫が日本にはいないので人が受粉させてやらないといけませんし、
その場合、挿し木や株分けで増やした同じ株ではなく、別の株でないと受粉しないと思います。(店のは挿し木で増やした同一株の可能性大)
実がなるのを楽しみに育ててる人には、なんというかやるせない気になります。
そういう商売やめろよな。