夏に倒れた木を片付けたが、その近くにさらに大きく、変に横に伸びて倒れそうな木があって、

何時倒れるか不安に思いながら暮らすよりも、もうどうにでもなれと思って切り倒してみたら、見事に道をふさぐように倒れてしまった

運良く下の他人の使っていない畑に転がり落ちてくれるか賭けだったんだけど、切る前にうまくいくよう先祖の墓にお祈りでもしようかと思ったが気が焦ってしなかったのが原因かもしれない

一番まずい形で倒れた

この道の先の見えてる階段の上に近所の人の墓があり、以前はそこの爺さんが早く木を切れと私の親にさんざん嫌がらせをして困らせていたのだが、その爺さんは既に死んでいるが、家族がいるはずだ

覚悟を決めて謝りに行こうとしたら留守で、その隣の家のおばあちゃんがいて、親切なおばあちゃんで、そのおばあちゃんの家の墓もそこにあるが気にしなくていいと言ってくれ、隣の人にも説明しておいてくれると言ってくれた

それが3日ほど前だったが、とりあえず今日行って、左側の部分を切り落として人が通れるようにはしたが、

精神的にも肉体的にもヨレヨレになった

おばあちゃんは、その道を通るのはもう自分と隣の人しかいないからゆっくりやればいいと言ってくれ長年の肩の荷が少し軽くなった

 

おそらく今までの自分の人生で一番大きな挑戦だったろう

この数日間、熱に冒されたように何も手につかず眠れなかった

初めからとても一人で何とか出来るものじゃないと思っていたが、何もしないよりかはできる範囲でやって、やってみれば何か進展はするのではないかと言う気持ちでやってみたのだが

小さいチェーンソーでも時間をかければ大きい木を切れること、大きいチェーンソーがあればかなり楽に切れるだろうという確信が得られた

その道を使う墓の持ち主であるおばあちゃんの理解を得られたのは大きかった

自分の祖母は健康のためにヤギを飼って乳を搾って飲んでいたが、近所の人にも配っていたそうで

そのおばあちゃんは祖母がくれるそのヤギの乳が苦手で、もらってもこっそり捨てていたという思い出話も聞けた

なんとか安心して年が越せそうだ