人間は映像を見てるときに、カメラを自分の目としては見てないんでしょうね。

広大な風景の映像を見たとしても、カメラの位置に自分がいるようには見てなくて
映像で見てる風景をさらに頭の中に再構築してその中に自分がいるかのように見ている。
そうでなけりゃ、映画もマンガもゲームも全て自分視点にしないと世界に入り込めないはずで
人が映画やマンガやゲームの世界に入り込んでるときってのは、第三者視点で見たキャラクターに
自分を投影するという器用なことを自然にやってるわけですね。
たしかにそう考えると、映像が立体的かどうかなんて、風景の臨場感とか映画の感情移入には
あまり関係の無いことですね。
逆に3Dであることで、想像力のほうを阻害してしまう可能性もあると思う。
すくなくとも私が今日見た3Dテレビの映像は、せっかくの広大な風景が
数十インチの箱の中にある箱庭にしか見えなかった。
まあこれから、作る側も何が3Dに向いてるかというのがわかっていくんだろうけど。
早く3D環境が私らみたいに趣味でやってるような人にも気軽に何かを作れるようなところまで
降りてきてくれないかと思いますね。