先日、新聞広告か何かで

スーパーで牛乳や生鮮食品を買うときには誰でも日付の新しいものを選ぶと思いますが
そうすると古いものは廃棄されて環境に悪いので、古いものを優先的に買うことがエコロジーだと。
主婦としてできるささやかな環境保護活動だというような読者主婦の意見が採用されてました。
読んだうちの父も納得してましたが、それは違いますよね。
他でもそういう意見を見かけることがありますが正反対です。
商品の在庫数ってのは店が決めてるんですよ。商品が売れ残って古い商品が増えてしまうのはその店の仕入れ数や在庫数の管理が悪いのです。
生鮮食品てのはもちろん毎日入荷します。ほとんどのスーパーやコンビにでは自動発注といって売れた数が入荷するようになってます。
(自動発注システムが無く、人がやってたとしても基本的に同じでしょう)
要するに店が指定した在庫数に常に保たれるようになってるのです。そのシステムを踏まえてよく想像してみて下さい。
古いものを優先的に買ったところでまた翌日その分が入荷するのです。だからスライド式に翌日また今日の分が売れ残るのです。
店側はたくさん売れれば、売れ残りが多くても利益は上がるのです。
(たとえ利益で損してるとしてもスーパーのヒラ店員が利益まで管理してることは少ないので売り上げが上がれば成績は上がりますしね)
だから店は環境問題も考えずテキトーに大量に発注。消費者は常に古いものを買い続けなくてはいけない、という馬鹿な話になりますね。
古いものを優先的に買うというバカ親切な客が増えれば、さらに在庫数の調整をしなくなるでしょう。
ただ、スーパーやコンビには性質上「売り切れ」という状態になってはいけないので(商品が無いとクレームになる&売り上げも損)
ギリギリの在庫数に設定するわけにも行かないので必ず売れ残りはでます。
日によって天候やマスコミの影響で売れる数も大きく変わりますしね。
だから店側は古くなった商品は値下げするとかで工夫しないといけないわけですね。
環境問題に関心を持つのはいいことですが消費者がそこをコントロールすることは不可能です。店側が考えないといけない問題です。