先日、立体視の話で
「人間は距離感を見てるわけではなくて感じてるだけだ」
と書きましたが聴覚はどうでしょう。
人間の耳は音の方向をどうやって判別してるんでしょうか。
右耳と左耳の聞こえた音の大きさの差で方向を感じてる?
と思うでしょ。ブブーッ。はずれです。
子供の頃、MZ-1500というパソコンで
右側の音が徐々に大きくなる→少し遅れて左側の音も大きくなる→右が小さくなる→遅れて左も小さくなる
というプログラムを組んでヘッドホンで聞いてみたみたことがあります。
車が目の前を横切るような音がシミュレートできないかと思ったんですね。
でもそうは聞こえなかった。そのまんま、ただ左右の音がずれて大小してるだけに聞こえるんです。
これは不思議でしたねえ。自分の中で当たり前と思ってたことが完全に崩された。
まあ、まだ小学生か中学生の頃ですからね。
じゃあどうやって方向を判別してるのかというと
右耳と左耳では音源からの距離が少し違いますから聞こえるタイミングがずれますね。
音は波ですから、その波のズレで方向を算出してるんですね。よくできてますねえ。
オーディオ機器やデジタル音源に興味のある人には常識なのかもしれませんが。
あと、オーディオ機器やテレビの説明書にも書いてあったりしますが
サラウンドやステレオの効果を強いモードにすると低音が聞こえにくいですね。逆も然り。
だから低音を聞かせるためには左右のスピーカー間に低音用のスピーカー(ウーハー)を置いたりしますね。
これは私の予想ですが低音は波長が長いので、
それが方向による波長のズレなのか、実際のずれた音が鳴ってるのか耳が(脳が)判別できなくなるせいじゃないでしょうかね。
前と後ろの音をどうやって判別してるのかは私はいまだに謎ですけどね。
子供の頃のような探究心はもう無いので。