モグラは日に当たると死ぬ」と世間では誤解されてきた。

その理由は、モグラというのは一生のほとんどを土中で過ごし、死ぬのも当然土の中なので死んでも人の目に触れることは無い。

故に人間がモグラを見ることができるのは、たまたま地面の上で弱ったり死んだりしたモグラである可能性が高い。

そのためそれを人が見た時に、「日に当たっから死んだのだ」と勘違いしたもの。

これは結構興味深い心理的な錯覚だと思ってて、他にそういう例がないだろうかと考えていたが、

ネットでよく言われる「人間は扇風機にあたりながら寝ると死ぬ」というのがそれに近いと思う。

扇風機にあたりながら寝ても死ぬような医学的な根拠はないそうだが、

これはおそらく扇風機を付けたまま熱中症など何らかの原因で死んだ場合、当然扇風機はつけっぱなしになってる。死んだら消すことはできないのだから。

エアコンをつけて扇風機を使わない人、エアコンを付けずに扇風機を付けない人だって

当然寝てる時に死ぬことはあるのだが、その時はだれも扇風機のことなど注視しない。

モグラの例と同じである。

扇風機を付けたまま寝た人が死んだら、当然扇風機をつけっぱなしになってるはずで

それを見た人が「人間は扇風機にあたったまま寝ると死ぬのだ」と思ったのだろう。

推理小説なんかの心理トリックに使えそうだな。