画像フォーマットについての話題を見かけたんでおさらいのためと日ごろ思ってることなどですが

最近CGの掲示板でPNGで投稿してるのを見かけますが。PNGってのは比較的新しいフォーマットで
出た頃もいろいろ誤解されたり、まだ理解されて無い部分が多いと思うんですけど
PNGはJPGに取って代わるものでは無いですよね。JPGは非可逆圧縮PNG可逆圧縮です。
JPGってのは肉眼で差がわかりにくい色の近い部分や細かい部分を端折ってサイズを小さくするもので
いったん圧縮すると元の画質に戻せないが、それなりの画質でも非常に小さくすることができる。
80%くらいの画質でほとんどの場合、画質劣化はわからないでしょう。
PNGはデータを並び替えることによって小さくするわけですね。何度保存しなおしても画質は落ちないがファイルサイズは大きい。
苦労して作ったCGはできるだけ良い画質で見せたいと言う気持ちはあるでしょうが
PNGってのは割と色数の少ないCGでも、それと差がわからないくらいの画質のJPGの10倍くらいのサイズになるってことを知っておいたほうがいいです。
そこまででかいサイズにしてほとんど差がわからない部分まで正確に見せたいかと。そうだって言われりゃ別にいいですが。
風景写真など色が多くて細かい画像などは100倍くらいになることもあります。
要するにそれほどJPGってのは小さくて高画質なんですね。PNGで投稿する意味ってのはあまり無いです。JPGで充分でしょう。
JPGを80%くらいの圧縮率で使ってる人が多いと思いますがそれで画質に不満なら100%にしてみては。それでもPNGよりははるかに小さいです。
たとえばレンダラーのサンプルとかだと細かいアンチエイリアスだの微妙な色合いだのも見せる必要があるでしょうからPNGを使ってることはありますね。
PNGというのはJPG代わるものじゃなくて、どちらかというとHDDに保存しておいたり編集するために他ソフトへ渡したりなど
BMPに代わるものと思ったほうがいいんじゃないですかね。
並び替えることで圧縮してるわけですからアニメ調の絵など均一な塗りが多い絵であればPNGやGIFが向いてると言えます。


GIFってのはPNGと同じ可逆圧縮ですが256色しか使えないですね。
ちなみにPNGも8bitPNGといって256色モードで使うことができます。
PNGが出た頃誤解されていた、と書いたのはこの部分なんですが、
WEBデザイナーなどが「新しいくせにGIFよりもファイルサイズがでかい。ありゃだめだ」
といって使おうとしなかったんですね。私の周りにもいましたが。
詳しく聞いてみると24bitPNGで比較してしまってるんですね。GIFと同じ8bitで保存すればほぼ同じか、GIFより小さくなることが多いです。
まあどっちもうまく減色してくれるソフトがあまり無いのは確かですけどね。
やっぱりフォトショがいいですが私はHPビルダーが使いやすくてお勧めです。
ちなみにGIFもPNGも256色とはいってもインデックスカラーといって固定の256色ではなく、
24bit(1677万色)から色を選んで256色に割り当ててるんですね。その割り当て方もソフトによって上手下手があります。


PNGででかいファイルサイズを投稿してる人はなぜかご丁寧にインタレースPNGになってることが多いですね。
通常画像ってのはダウンロードされた上のほうから順に表示されますが、
インタレースPNGというのは、横縞上に全体がジワジワと表示されるPNGのことです。
ダイヤルアップなど回線が遅かったころには完全にダウンロードを待たなくても全体像が見えるので便利でしたが今はあまり意味がないです。
一瞬で表示されるので気づかないことのほうが多いです。それでいてファイルサイズは少し大きくなります。
PNGに変換するソフトが勝手にインタレースにするようになってて投稿した人も気づいてないのかもしれませんが。
ちなみにGIFもインタレースにできます。JPGはプログレッシブJPGという似た機能があります。
動画フォーマットで使われる、低い解像度で高解像度を表現するためのインターレスとは意味が違うので気をつけましょう。
まあどれもフォーマットを理解してもWinではそういう設定ができないソフトが多いのでしょうがないですけどね。
それくらいペイントなどWindowsの付属ソフトできるべきだとおもうんですが。
JPGに圧縮率があることさえ知らないWinユーザーやデザイナーも多いくらいですし。