六角大王の優れたところはどこかっていうと

点、線、面、が同等に扱えるっていうとこがあって、これ自体はいまどき珍しくないんですけど
オブジェクトさえも同等に扱えてしまうところがすごいんですよ。
これを言う人があまりいないですね。
というのはこういう機能は「ユーザーが無駄なことに気を使わなくていいように」搭載されてるんであって
その恩恵に気づいていないからですよ。
通常、オブジェクト選択と領域選択(点、線、面選択)というのは2Dソフトでも3Dソフトでも別れてますね。
六角でも選択はアイコンが別れてますが
面取り、分割、移動&拡大縮小、整列、グループ化、コピペ、補助キーによる複数選択、数値入力、他
ほとんどすべての機能が同じ操作でオブジェクトと領域が同じように扱えます。
オブジェクト選択で面取りかければオブジェクト全体にかかるってわけですね。
オブジェクトの整列と同じ操作でオブジェクト内の頂点を揃えることができる。
そういうソフトって2Dでも3Dでも他にあまりないでしょう。
Shadeは特にそのあたり弱いですし、イラレでもオブジェクトの整列機能は
ベジェのポイントの整列に使えないですよね。
ユーザーにとっては同じ「整列」なのにまったく違う操作をしないといけない。
ヤミクモに「直感的」という言葉が他ソフトの宣伝文句でよく使われますが
六角のこういう機能こそ「直感的」だと思いますね。
以前にも他ソフトで移動ツールと選択ツールを分けてる意味がないと書きましたが
これもその恩恵に気づきにくいですね。
まさかこうはできないだろう、というのもやってみるとできたりする。
あえてそう作ってあるんですね。
使い込んだユーザーが仕様を利用して「誰もここまでやらないだろうなあ」と思ってやってみると
実はそこまで考えて作られていたという、スーパーマリオ的な気持ち良さと安心感がありますね。
スーパーマリオはバグを利用したテクニックが出回ると、それを使わないと行けない裏面が準備してあった)
私が六角がモデラーとして優れてると思うのはそこで、同じ事に気づいてる人もいるでしょうけど
それって今は機能は少なくても、とてつもない将来性というか信用性を感じるんですよ。
だから今回モデラーとして使ってる人の要望がほとんど無視されたのは残念ですね。