幕末古写真ジェネレーターだそうだ。


http://labs.wanokoto.jp/olds
やってみそ。どうせなら着色写真風のものも作って欲しい。
この機能、普通のレタッチソフトに欲しいな。
ふたばの模型版で話題になってたそうで、それで普段から考えてることもあって思ったんだが
写真ぽくすると本物ぽくなる。肉眼では見えないレンズフレアなんかの効果もそうですね。
それは本物に近づいたわけではなくて、人間が本物かどうか確認する要素が減ってごまかされて
特に古い写真というのは当然CGや模型である可能性が低いので、
脳が「古い写真に写っているものは本物である」という記憶を頼りにしてしまい本物っぽく見えるじゃないだろうか。
最近思ってるのは、ぶっちゃけたこといえば
「CGぽくなければ本物ぽく見える」
ということだ。
要するにそれまでCGでできなかった表現、あまりされなかった表現をすると本物ぽく見えるんじゃないか。
(もちろんある程度はちゃんと作らないといけないが)
昔はGIを使わない単純なレイトレやzバッファでレンダリングされたプリミティブだけでできたCGでも写真のように見えたもんだ。
ラジオシティや天空光ができるようになれば、ただそれを使うだけで本物のように見えるのでみんな多用した。
SSSやIBLやディスプレイメントマップなんかもそうだ。
現に自分が作ったテキトーにレンダリングした簡単なCGでも、CGを知らない人に見せると「写真ですか?」と言われたことがある人も多いだろうと思う。
そして人間の目や脳がそれらをCGでできる表現だと覚えてしまうと、簡単にはだまされなくなる。
脳が写真なのかCGなのか判断するのに別の要素を必要とするようになる。
Maxwellの画像がヘタクソなモデリングでできたシンプルなCGでも一見どこか写真のように本物のように見えるのは
物理的に正確なだけではなく、今まで他のレンダラーで重くて敬遠されてきたライティングや質感表現がプリセットで入っていて
そういう表現に最適化されてるからだろう。
Maxwellのようにレンダラーが物理的に正確なのは大事だと思うが、その恩恵が受けられるのは
正確なモデリングや矛盾の無いマテリアルやライティングの設定ができる人、見極められる目を持った人だけであってあって
一般に思われてるMaxwellの不思議な写真ぽさ、本物ぽさは「今までのCGぽくない」というだけのことだと思う。
その部分はかつてのラジオシティやIBLのように皆すぐ見慣れてしまうだろう。