今日偶然本屋で見かけた時代劇っぽい小説の表紙のイラストがよかったので
灘本唯人かな、と思って手にとって見たら「村上豊」って人でしたね。
さらっと書いてるけどすごくいい絵だった。
昔から名前はよく見かけるので相当ベテランの有名な人だと思うんですけど
私は会った人の名前はおぼえようとしてもぜんぜん覚えられないくせに
好みのイラストレーターや絵本作家は見つけたらすぐ名前を覚えるんですけど
この人は完全にノーチェックでしたね。
世の中まだ天才ってのはいるね。


前にもちょっと書いたんだけど、こういう時代にとらわれない独自の絵を永くやってて、ずっと支持されてる人って
興味のない人には、個人じゃなくてジャンルのように思われてるんですよね。
「ああ、こういう絵、よくあるよね」
みたいに軽く見過ごさごれてしまう。自分もそんなかんじで村上豊の存在に気づかなかったのかもしれない。
子供の頃のかすかな記憶で、いろんな絵本でよく見た淡い水彩の子供の絵が
全て「いわさきちひろ」だったと気づいたのも、大人になって絵本に興味を持つようになってからっだし。
もっと純粋な目でものを見れるようになれば、もっといい絵がたくさん見れるだろうにね。