私は以前から「昔の3D立体映像はこんなもんじゃなかった」「目の前に本当にあるかのように近くに見えた」と書いていますが、
実際、ディズニーランドで「キャプテンEO」を見たときは、後ろにいる人が手を伸ばして触ろうとするので何度も頭を小突かれたし、
モノやレーザーが飛んでくるシーンでは観客全員が体をのけぞらせて必死でよけようとした。
その感動を味わいたくて「アバター」を3Dで見たときはがっかりした。
まったく3Dの効果が生かされていなかった。
アバターや今どきの3D映画を見て「目の前にあるように見える」なんて人はいないでしょう。
何か昔と今では方式が違うのではないかと思っていましたが、最近謎が解けた。
立体映像は2004年にできた「3DC安全ガイドライン」によって立体効果を規制されていたのです。
だからある程度の立体感はあっても「目の前にある」ようには見えない。
立体映像に興味がある私でもこんなのは知らなかった。
こんな規制があるにもかかわらず、業界は3D映画や3D大画面テレビを売ろうとしていたわけです。
そりゃ3Dが普及しないわけだ。腹立たしい。