ヘリコプターというのはプロペラが止まったら墜落するしかないので非常に恐ろしい乗り物であると思ったことはないだろうか。
整備された新品のバイクや車だって、たまたまエンストしてしまうことは稀にある。100%壊れないなんてありえない。
ヘリコプターではそれが命取りになってしまうわけで、乗る人は恐ろしくないのかと。
検索するとヘリコプターには「オートローテーション」という緊急時の操縦テクニックがあり、もしプロペラが止まってもある程度は安全に不時着できるのだそうだ。
「オートローテーション」とはどういうものなのか検索すると
「エンジンが止まってもヘリが落下するときの風力でプロペラが回るので、ゆっくり落ちる。」
「竹トンボがゆっくり降りてくるのと同じ」
などと無責任なことを書いてる記事が出てくる。
いやいや、竹トンボは回転が止まったらゆっくり落ちないからw、竹トンボは手で回して投げるから、その回転でゆっくり降りてきてるのだろう。
回転させずに落としたら普通にボタッと落ちるわw
そもそも竹トンボとヘリコプターでは本体の重量とプロペラの比率が違い過ぎるし、竹トンボの速度でヘリコプターが落ちたら搭乗者は無事じゃないだろう。
パラシュートですら着地の訓練をしないと骨折したりするだろうに。
どう考えても落下の風力で回るプロペラでヘリコプターを支えるのは不可能ですよね。


あまりそのあたりをわかりやすく説明してくれる記事が見つからないんですが、断片的な情報をもとに考えてみるとおそらく、
落下するときの風力でプロペラを高速で回したら、プロペラの羽の傾きを逆にするんでしょうね。
そうすることで落ちる速度をコントロールすると。
ただ、ものが落ちるエネルギーで回ってるプロペラで、その重さを支えられるのかというのは不思議な気がしますけどね。
まあ飛ぶわけじゃなく、あくまでも死なないように落下速度を最大限に落とすためのものなので、技術があればできるのだろう。
おもちゃのラジコンヘリなんかで想像してもできるように感じませんけどね。
本物のヘリはプロペラ大きいので慣性も大きく働く、本体が重いのでプロペラが受ける風圧も強い、というのもあるでしょうけどね。
おそらく、落下速度とプロペラの回転と羽の角度を調整しながら、滑空することで落下の衝撃を分散させ、訓練された技術によって着陸するのであって、
少なくともネットにあるような竹トンボや木の葉や、植物の種のように自然落下で「ゆっくり降りてくる」なんていうのとは全く違うと思います。