草刈り機(刈払機)には、金属の歯と、ナイロンコードの歯があり、
柔らかい草を刈るにはナイロンのほうがいいです。
ナイロンコードにも、あらかじめ使用する長さに切ってあるものを取り付ける方式のもの、
短くなったら自分で出てくる方式のもの。叩くと出てくる方式のものがあります。
私は自動出てくる方式のものを愛用していますが、自分で使っていながら、どういう仕組みで自動で出てくるのかわからなかった。

どう見ても自動で出てくるような複雑な機構には見えないのに、やってみると自動で出てきています。
いったいどういう仕組みなのか?
中はこのようになっています。

1本の長いナイロンコードの両端が外に出るように2つに折って、軸に巻き付けてあります。
円盤の外周近くに3点の支柱があり、ここでナイロンの張力と摩擦によってこの長さで止まるようになっています。
なぜ2点じゃなく3点なんでしょうか。3点から2本が出てるのはバランスが悪い気がしますが。
これは考えてみて仕組みがやっとわかりました。
まず、円盤から出てるコードの部分が草を刈るわけですが、これが摩耗して短くなったり切れたりするわけです。
そうしてコードの先端が支柱のところまで摩耗すると支柱から外れて、隣の空いている支柱へと移るのです!
そして移動した分、巻いてあるコードが出てきて、また刈れるというわけです!すごい!
2点だと切れたときに同じ側に2本が来てしまうので、3点になってるわけですね。
3点でも同じところに来てしまうことはありえますが、だいたい摩耗というのは同じようなるのでその心配は少ないわけですね。
いったいどんな天才が思いついたのか。ノーベル賞もらえないのこれ。