8Kテレビは3Dじゃなくても立体的に見える!!

という評判をネットで見ましたが。
これは私がCGをやってるときにも持論としてよく書きましたが
「人間がそれをリアルかどうか(本物かどうか)を判別するのは消去法である」ということなんですよね。
「高解像度だからリアルに見える」「鮮明だから本物に見える」ではないのです。
その人が今まで思ってきた「CGぽい」「映像ぽい」ものが無いものを見た時に「あれ?本物?」と思ってしまうのです。
だから今まで見たことない高解像度を見ると「今まで見てきた映像ぽくない」ので「本物?」「おおリアル!」と思ってしまうのです。
たとえばCGでも、CGを見たことが無く手書きの絵しか知らない人には、まったくリアルでないクソ下手なCGでも写真に見えるし
グローバルイルミネーションだのアンビエントオクルージョンだのいかにもCG丸出しなCGでも
そういう技術を知らないCG初心者にはそれがリアルに見えるでしょう。
今まで見たことが無い高解像度な映像を見れば、それまで見た映像ぽくないのでリアルに見えるのです。
ハイビジョンが出た時だってそうだったでしょう。
昔、ダウンタウンの松ちゃんがハイビジョンの大型液晶がまだ珍しかった頃、購入して動物のドキュメンタリーの映像を見てたら
「なんかもう、テレビの台の上に小さい象が歩いてるみたいに見えんねん!」と言ってましたがそういうことです。
当時は大型家電店に行くハイビジョンテレビの視聴コーナーでもジェットコースターとか電車が走ってくるシーンとか
リアルであることを強調するような映像がよく使われていました。
今ハイビジョンが当たり前の時代ではハイビジョンがリアルだと感じる人はいないでしょう。
ハイビジョン解像度に慣れてしまうと、人間は本能的に「それが本物ではなく映像である」と言う特徴を解像度以外の部分に探して見てしまうからです。
ある意味イタチごっこなわけで、どんどん高解像度を目指すのもどうかと思います。
私は「ここまでくればもう本物と見分けがつかない!」というラインは無いと思ってます。
高解像度になれば人間は別の要素を本物かどうかの識別に使うようになるからです。


というか動画が立体的に見えるという理由になっていませんでしたが
この動画が立体的に見えるのは実際にねぶたを撮影してるカメラとスタジオのカメラの動きが
偶然同じ動きをしてる部分があるからですね。
カメラマンがその効果に気付いてわざとやってるのかもしれませんが