iphoneでHDR撮影ができるようになったという記事

http://www.gizmodo.jp/2010/09/ios_41hdr.html
http://www.gizmodo.jp/2010/09/ios_41hdr_1.html
最近、写真関係の記事でこういうHDR写真の記事をよく見かけますが
3DCGの話で使われる「.hdr」とかデジカメで使われる「.RAW」などのHDRの話とは少しズレを感じますね。
こういう画像はハイダイナミックレンジの画像を、JPGなどの狭いレンジに押し込むことで、
非現実的であったり、アートっぽいとかイラストっぽい画像になるのを狙ったものであって
HDRを利用して作られた画像」「HDRLDR画像に変換する方法のひとつ」なのであり、
これらの画像自体を「HDR写真」と呼ぶのはちょっと語弊があるような気がする。
別の呼び名を作ればいいのに。
「通常に撮影した写真より現実に近い」とか「人間の目に見えてるものに近い」いう表現もよく使われてますが、
それは記事を書いた人が、ネットで検索でもして、3DCGの「.hdr」とかデジカメの「.RAW」などのHDRの説明とゴッチャにしてしまってるのだろう。
人間の目はこんな風に見えないというのは、これらの画像が非現実的に見えることからしてわかりそうなものですが。
この記者は
>>ソフトウェア処理によるHDRではないんですね。
とも書いてますが、これは
>>iOS 4.1で可能になった
と自分で書いてるように、思いっきりソフトウェアによるものですね。
たぶんこの記者は、今は一般のデジカメでも「.RAW」というHDRが普通に利用されているということを知らないな。
昔、数千円のトイデジカメからサードパーティ製のドライバを使用して.RAWを抜き出すというのが
話題になったことがありますが、デジカメというのはもともと、CCDだかCMOSだかは
かなりハイダイナミックなレンジを記録してるはずなんですね。
だからたぶんiphoneでも「ソフトウェア処理でない」HDRIを抜き出すことも技術的には可能なんじゃないかと思います。