いい天気だなあ、と外を眺めてて思ったんですが

3DCGでは、建築パースなど野外のライティングに無限遠光源と天空光(IBLなど)を組み合わせた設定をよくやると思いますが

こういう無限遠光源のシャープな影と、天空光のぼやけた影が両方でてるような状況は
現実ではあまり見たことが無い。なんでだろう。
天空光だのIBLだのってのは、要するに大気の反射をシミュレートしてることになってるわけですよね。
もちろんIBLなら使用する画像によって、周りの建物だとか地面だとかの反射の意味もあるんですが
野外であれば空の面積のほうが広いんですから、必然的に大気の意味が大きいってことになります。
現実で大気の反射ってのは何なのかっていうと、本来、一方から直線的に注いでるはずの太陽の光が
大気によって分散と反射をすることで、全方向からやわらかく降り注ぐ光になるわけですね。
全方向から均一にモノを照らすってことではレンダラーの天空光やIBLも、現実に似てるように思いますが
現実では、大気と言うのはシーンに充満してるので、天空光を感じるような状況なのであれば、
天空光は常に反射と分散を繰り返しながらモノに届き、さらにモノに当たって反射した光も、
反射&分散しながら飛ばないといけないはずなんですね。
レンダラーの天空光やIBLってそういうことしてないと思います。
スタートするときだけ分散して、後は直進ですからね。
上記のような現実との影の違いはその辺の差じゃないですかね。
まあもともとIBLの影と言うのは、他にも現実と違うところが色々あるんですけどね。