たとえば二つの円の一部が重なった雪だるまのような形があったとしよう。

CGソフトでそれを作るならすぐ思いつくのがブーリアンですね。
ただ、どのソフトもブーリアンてのはポリゴンを基準にして行うので
その円を構成する多角形がいびつになってきれいな円じゃなくなったり、ポリゴンの分割も汚くなってしまうことが多いですね。
CGを使う側としては、そんな高度なプログラムで無理にポリゴンを再構築したりしなくても、
単純に二つの形状の交点の位置を数値で教えてくれるとか、交点にスナップするとかしてくれれば
自分でどうにでもできますよね。六角にもShadeにも交点を取得する機能は無いです。
(逆に「そういう機能はブーリアンを使ってくれ」と本末転倒なことになりそう)
そもそもポリゴンのブーリアンって複雑な形状で使い物になるもんじゃなし、
必要ならなるべくポリゴンが単純なうちにかけておくでしょう。
やむを得ずブーリアン使う場合も、そのソフトのブーリアンのクセを把握した上で、
上手くかかるように下準備をしてからかけるわけですしね。
準備に手間がかかて、かけた後にもポリゴンの整理に手間かけるなら手作業で全部やったほうがいい場合も多い。
というか、ぶっちゃけて言うとその「やむを得ずブーリアンを使う状況」というのは
単に交点が得たかっただけだったりする。プログラマもユーザーもCPUも非常に無駄なことをやってるってわけです。
確かにモデリングに慣れていない初心者や、またはポリゴンモデラーがまだ重くて低機能だった時代なら
便利でハイテクな機能だったかもしれませんが。
CGを作る側としてはCGをコントロールするための要素とか情報とか道具がほしいわけですね。
この辺がプログラマと使う側の考えの差だよね。
「CGソフトは道具だ」
と言い方をよく見かけますが、道具にも車や洗濯機のような自動になって便利なものもありますが
画材や楽器のようなものが、自動で絵を描いたり音楽を奏でるようになっちゃ、それは画材や楽器とはいえないでしょう。
それは物を作る人ではなく別の人が別の用途で使うものだ。極端にいうと道具ではなく「おもちゃ」になってしまう。
現にPOSERなどは出始めた頃は他ソフトと連携させて映画やゲームなどで高度な人物表現をするためのソフトととして紹介されてましたが
今では低俗なヌードやアニメオタのおもちゃみたいなソフトに見られてますよね。
これもプログラマとユーザーが考える便利さと創造の自由度のズレがそうさせたんじゃないかと思いますね。