あまり非現実的な夢を見ると起きても脳がなかなか現実に戻らない気がする。

劇場で長編映画を見た後のような祭りの後のような何も考えられない状態。
自分は何年も単調な生活をしてるし、普段は夢もほとんど現実的なものしか見ないからなおさらだ。
寝て起きた瞬間というのは、さっきまで自分がは居たのは夢の中であって、今ここからが現実だという実感は漠然とはあるが
それが本当に現実だと証明することはできないし、そういう夢を見ているだけなんじゃないだろうかと想像すると怖い。
実際、目が覚めたときにこの現実とぜんぜん違う世界で「今までの夢だったんだよ」といわれれば、
そうなのかと諦めてそこで生活するしかできないだろう。
これが現実だと確認できる頼みの綱は、作りかけのCGがあるとかblogを書いてるとか
昨日までの記憶があることなんだが、考えてみればそれらも非常にあいまいなもので
記憶なんて夢の力にかかればならいくらでも操作されそうな気がする。夢の中で別の世界の記憶を持ってたりすることもあるんだし。
今の自分のように毎日単調な生活をしてて、昨日の記憶だろうが3日前のだろうが去年のだろうが、ほとんど変化が無いのでどうでもよくなって、
それでいて夢の記憶のほうが印象が強いと現実なのか夢なのか確認する方法がなくなるんじゃないだろうか。
人間の生活って結構「昨日の続き」の部分が大きいんじゃないかと思う。昨日までの記憶というか実感が戻らないと何をしたらいいのかわからない。
昨日まで作っていたCGがPCの故障で壊れていて、昨日まで飲んでいたコーヒーやタバコが偶然切れていて、
偶然スピーカーの調子が悪くて、いつも聞いていた音楽が音が違う、なんてことになったら
又は、実際は同じなのに強烈な夢の記憶のせいで、それがいつもと同じだと感じなくなったら
正常ないつもの自分の調子で生活するのにかなり苦労するだろう。苦労どころか全く何もできないんじゃないだろうか。
そういった状態が精神病の始まりなんだとするとちょっと気をつけなくてはいけないと思った。
ある程度は毎日新鮮なことをして変化を受け付けられるようにしておいたほうがいい。
性格にもよるんだろうけどね。