私は人付き合いが少ないので人にモノを頼んだり頼まれたりするのが苦手ですね。
何年か前に、近所のよく行く店で店長やってるおばちゃんに店で使うポイントカードを印刷して欲しいって言われたんですよ。
本社で作ってるらしいんですが頼んでも印刷してくれないって言うんですね。
「私のパソコン用のプリンタで印刷するよりもちゃんと印刷所で作ったのを本社にもらったほうがいいよ」って言って
そのときは引き受けなかったんですが1年ぐらいして店に行ったとき又言われるので
「1年もずっと困ってたのか、そりゃ悪い事したな」って思って作ってあげたんですが
次に行ったときにはもう「本社のをもらえることになったので要らなくなりました」だって。
これって私は「1年もずっと本社に頼んでるのにもらえない」「そのあいだずっと私を頼りにしていた」ということに
同情&申し訳ないという気持ちで引き受けたんですが、推測するにどうも私の顔見て思い出して頼んでるだけなんですね。
本社にもずっと頼んでたわけじゃなくて私の顔見て思い出したついでに本社にも頼んだら偶然作ってもらえることになったと。
相手は非常に軽い気持ちで頼んでるわけですよ。
で、先日また1年ぶりくらいで行ってみると「やっぱりまた作って欲しい」だって。もうデータ消しちゃったよ。
仕方ないのでデータ作り直してもって行くとなんと「すみません、実はあの後すぐ本社に作ってもらえることになりまして…」だって。
また両方に頼んだな。すこしは学習しろよ。
私もいい加減断ればいいんですが、カードが無くて困ってるのは本当だろうし、私の手間自体ははそうたいしたことじゃないので
断るのもケチな気がするんですよね。
私が人にモノを頼むのも苦手なのでああいう自分で努力せずに軽く人に頼める人の心理がわからない。
心理がわからないから、どこまでなら断っても気を悪くしないか、どう断ればいいのかわからない。


別の件で、これもおばちゃんですが、昔同じ職場に仲のいいおばちゃんがいて
メガネをかけてるんですが、仕事中何度もかけたりはずしたりするのでネジが緩むらしいんですよね。
非常に小さいネジなので私が手先が器用だからって緩むたびに私が直してやってたんですけど、
そういうのって緩んだりしないようナットが二重になってるはずなんですが、見て見ると1つ足りない。
「これ、ナットがひとつ無くなってるだけだから眼鏡屋もってけば安い料金ですぐ直してくれるよ。」
って教えるんですが毎日「また緩んじゃった〜、直して〜」と頼みに来る。
これも手間はたいしたこと無いのでいいんですが、ある日眼鏡屋を通りかかったときにそれを思い出して
ナットをもらってきて(買うつもりだったがタダでくれた)直してあげた。
もう緩むことは無い。さぞや喜んでくれるだろうと思ったら感謝されはしたががそれほどでもない。
これは要するに、そのおばちゃんは毎日私に甘えた声で頼むのが楽しかったんでしょうね。
おばちゃんの毎日の日課のささやかな楽しみを奪ってしまったのかもしれない。
人にモノを頼むのにもいろんな心理があるもんだ。
私も頼りにされるの悪い気はしないので
「他の人で無く私に頼むのはやはり頼りにされてるからだろう」「手先が器用なのを評価してくれてるんだろう」
とうれしく思う反面、
「自分で直す努力をする前になぜ人に頼んだりだりできるんだろう」「私が軽く使えるパシリ的な人間だと思われてるのか?」
という不安があって
人にモノを頼まれた時にそのどちらかだとつい思ってしまうですが、人はもっと微妙な心理でコミュニケーションをとってるんでしょうね。
まあそんな風に分析してるから人付き合いが下手なままなんですけどね。