ピアノのような鍵盤楽器は黒鍵と白鍵があるとはいえ、機械にたとえればすべての機能(音)のスイッチをただ横に並べただけの非常に単純な機械ですね。
鍵盤楽器を発明した人は、後世の演奏法の研究や演奏者の訓練によってこれほど複雑で多様な音楽が演奏されることを想像してたでしょうかね。
すべてのスイッチが対等に並んでるので、初めて触った人でも下手ながら演奏できるし、演奏者の訓練しだいで無限の性能が引き出せる。
ギターやバイオリンは鍵盤楽器に比べて、調弦(要するにスイッチの配置)などいくらか演奏しやすいよう考えられたつくりになってます。
その代わり初めて触った人は習わなければドレミファソラシドさえ弾けないし、習ったところで音楽理論を知らなければなぜそのような配置になってるのかわからない。
ある程度弾けるようになって音楽理論もいくらかわかってくると弾きやすく考えられた配置なんだとわかるでしょう。
弾きやすいかわりに鍵盤楽器に比べて自由度は低いですよね。鍵盤楽器に比べてスイッチが少ないし同時に押せないスイッチもあるわけです。
(そういう制限を感じさせない超絶技巧を持った演奏者はいますが)
まあどちらにしても楽器の演奏家の技術ってのは、演奏できない人の想像(常人が訓練しだいでできると思ってる範囲)をはるかに超えてます。
趣味程度に楽器の演奏できる人って周りにいくらでもいると思いますが、それでもできない人にとっては信じられないくらいの器用なことに見えるでしょ。
CGソフトでもそういう作った人の想像を超えるような使い方をしてる人がいると思いますが(よく「使い倒す」とか言いますが)
私も六角は使い倒してるつもりですけど、どうしてもできないことってあるんですよね。組み合わせるスイッチが足りないのです。
例えば何度か要望出してますが「シアー(傾け)」がない。
「掃引」で曲がりくねったパイプを作る場合、断面がつぶれないようにするには「シアー」が必要ですけど、
六角のどの機能を組み合わせても「シアー」の効果は出せないのです。(単純な形状で角度も限定すれば回転とスケールの数値入力でできる)
ごく単純な機能のスイッチがもうほんの少し多ければそれらを組み合わせて何倍にも性能が引き出せるんですけどね。
ソフトへの機能の要望を出すには「なんに使うのか」「どう便利なのか」を具体的に書かないと説得力無いでしょうからそうしてるんですけど
「スイッチが足りないんです」なんて書いてもねえ。「寝言いってんじゃねえ」と言われそう。
そう思ってまあ楽器を例に出したんですけどね。
もっとユーザーを信用して欲しい。楽器の演奏家のように人間は訓練しだいで常人には想像もできない複雑なことができるんです。
ピアノを弾ける人がたくさんいるように別に血のにじむような訓練しなくても使ってれば普通にできるんですよね。