ブーリアンの続きですが
ブーリアンモデリングという機能はどんな複雑な形状同士でも一発でくり抜いたり融合させたり出来るので便利だと思いますけど
私は今までいろんな身の回りの物モデリングしてきましたが、あまり複雑な形状を複雑な形状でくり抜くなんてことは無いですね。
たいていどちらかが円や長方形のような単純な形状です。ケータイのボタンの穴とかね。
これはやはり、工業製品てのは人がデザインした物ですからね。プロダクトデザイナーと話ししたこと無いですけど
やはり頭でイメージした物を立体化するでしょうから複雑な形状を複雑な形状でくり抜くなんてイメージしにくい形は作らないでしょう。
また、そういう形は複雑なだけで美しくは無いと思います。
曲面を平面で(または単純な曲面同士を)切ったときにできる自然な曲面が「美しい」とか「整ってる」とか「面白い」とか思う形なんじゃないでしょうか。
自分が「面白い」、「モデリングしてみたい」と思う形はたいていそうだ。
あとデザイナーもCADを使ってるでしょうし(CAD上でデザインする人もいるでしょう)、
そうでなくてもどこかの工程でCADや3DCG化されることを想定してるでしょうから、デジタルデータ化しやすいようなデザインにしてるってのもあるかもしれません。
何が言いたいかって言うと、前にもちょっと書いたんですが
「くり抜く形状を円柱や直方体に特化したブーリアンモデリング」という機能を作れないのかってことです。
例えば昨日の「円柱を円柱でくり抜く」なら、くり抜かれる側の円柱のポイントの数や位置をあわせた円柱を作る機能があればもっときれいにくり抜けるのです。
不可能では無いと思うんですけどね。たぶんソフトを作ってる側がわかってくれてない。
まだモデリングに慣れてないユーザーには複雑な形状のときに「モデリング難しそうだから」とブーリアンモデリングに頼ってしまいがちですが
複雑な形状ってのは素直にモデリングしても手間はそう変わらない。(しかも仕上がりはブーリアンのほうが当然低い)
そうではなくて私らがブーリアンモデリングを使うのは円柱など単純な形状のときに、そのプリミティブを崩さないために使うのです。