CALLISTOをはじめて使ってあまりの速さに感激した、というような書き込みを見ることがありますが
初めて使ったときに速いと感じるのはCALLISTOがデフォルトでは非常に品質の低い設定にしてあるからです。
特に追跡レベル数がShadeレンダラーではデフォで5ですがCALLISTOでは2です。
アンチエイリアスはデフォの「自動設定」でShadeではこのレベルでそこそこ見れる絵になりますが
CALLISTOではアンチエイリアスOFFとほとんど変わらないジャギジャギです。
CALLISTOはハイブリッドレンダラー(ちなみにハイバードではない)という方式を採用していて
反射や屈折ない形状はスキャンラインを使用してレンダリングします。
そのためそういう形状ばかりのシーンで比べるとポリゴン数が少なければShadeより速いです。
ポリゴン数が多いとシーンをCALLISTO用に構築するのに時間がかかるのか結果的にあまり変わりません。


反射の多いもの、屈折の多いもの、反射&屈折の多いもの、アンチエイリアスをあげたもの、荒い反射を使ったもの
でそれぞれ比較してみたんですがどれもほぼShadeレンダラーと互角ですね。
タッチの差で勝ったり負けたり。ドッコイドッコイてやつです。
互角ならもっとつかってもいいじゃんと思うでしょう。
でもいざ本番で使ってみるとどうもCALLISTOは遅い。なんでだ。
いろいろ試した結果、荒い反射&アンチエイリアスが遅いんじゃないかと思います。
もともと分散レイトレが遅いというのもあるんですが多分この二つのサンプリングの連携が悪いんじゃないかと。
ShadeでもRedqueenでも荒い反射とアンチエイリアスは同じサンプリング値を使ってるんですよね。
仕組みはよく知らないので値をそのまま使ってるのかは私にはわかりませんが
CALLISTOは荒い反射と荒い透過とアンチエイリアスのサンプリング値を別々に設定できるので
サンプリングも別々にしてるため遅いって事なのかもしれません。


どちらにしても
他のレンダラーが進化して新しいレンダラーも出てきてる現在では
宣伝文句にあるような「高速なレンダラー」とは、とてもいえない状態なので
(それどころかShadeとドッコイですから)
CALLISTOの購入を予定してる人やCALLISTOのためにproにアプグレするつもりの人は
CALLISTO2がレンダリング速度も上がってるかどうかを確認してからのほうがよさそうです。