サボテン

cacti2005-07-06

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%b5%a5%dc%a5%c6%a5%f3
サボテン科サボテン属とか書いてありますね。
サボテン科はいいんですけどサボテン属ってのは無いと思いますけどね。
アメリカ原産ていうのもどうなんだか。サボテンは南米が多いんですけどね。
まあサボテンの日本名なんて結構あいまいなんですが。(サボテンは日本語)
「科」というかなり大雑把な分類の中に「属」という分類があります。科>属>種名ですね
どういう基準で分けてるのか知りませんが
同じ属なら交配が可能、科が違うと難しいみたいなことは聞いたことあります。
サボテンは種名はたいてい〜丸とか〜玉、〜柱とか日本語名が付いてますが
属名は学名のままカタカナで書くことが多いみたいですけどね。
ギムノカリキウム属とかエキノカクタス属とか舌噛みそうなのが多いです


サボテンの話するとほとんどの人が誤解してますが、乾燥したところが好きな植物じゃないんですよ。
水が苦手だと思ってる人が多い。水あげなくても育つとか。
サボテンは他の植物との生存競争を避けるために
他の植物が生きていけないような過酷な環境で耐えてる植物なんですよ。
好きで乾燥した所にいるわけじゃないんですね。
水が少なくても耐えられる、我慢強いだけだったりします。
だから他の植物と同じように暖かい時期は水も肥料もどっさり上げてください。
はちきれそうに膨らんでグングン育ちます。(もちろんやりすぎは良くない)
ちなみに寒さにもメチャ強いんです。南米の山岳地帯なんて寒いときは寒いし雪も降るんですから。
冬は水を減らすか、乾燥に強い性質を利用して水を完全に絶ってしまうかしたほうがいいです。
なんでかというと植物は何でもそうですが水を減らすことで体液を濃くして凍らないようにするんですね。
0度以下でも耐えます。
冬に暖かい部屋に入れたりすると花が咲きません。(花芽分化が起こらない)
サボテンが生えてる地方ってのは日本みたいな四季じゃなくて雨季と乾季という季節があります。
冬に水を絶つのは無理やり雨季と乾季だと思い込ませるためもあるんじゃないかと思います。


園芸店いくと丸くて赤いサボテンよく見かけますよね。下に緑色の首が付いた奴。
あれは「緋牡丹」っていうサボテンで、もともとは普通の緑色の丸いサボテンなんですけど
突然変異で赤く生まれたのを固定化したものです。
葉緑素を持ってなくてそのままでは育たないので他のサボテンに接木してあります。
ちなみにこの突然変異を発見して育てたのは日本人の栽培家です。


多肉植物」って言葉がありますね。
これはサボテンの他にアロエとかクラッスラ(花月、金のなる木)などの
肉厚の葉や茎をもった植物を園芸界が便宜上そうよんでるだけで正しい植物の分類じゃないです。
それらの多肉植物のことをみんなサボテンといって売ってる店もありますが
サボテンとはサボテン科の植物のことでそれ以外はサボテンじゃないんです。
アロエなどはユリ科ですしね。クラッスラはベンケイソウ科。
ベンケイソウ科のセダムとかもいっしょに置いてある場合が多いですね。
まあ私はそれらの多肉植物全般好きなんで良いんですけど。