相変わらず村上豊の本を買いあさっているが
この「青葉の笛」と言う絵本は絵もストーリーも素晴らしかった。
絵本はどうしてもユーモラスで単純な話のものが多いが、これは短いながらも美しく悲しい話。
村上豊のユーモラスな絵も好きだが、これはどちらかというと時代劇小説の挿絵画家としての村上豊の本領が絵本に発揮されたかんじ。
これは子供向けの小説だけど挿絵も多くて1時間程度で読めた。
人間の男の子に化けたタヌキが人間の女の子と仲良くなったけど
だましているという罪悪感と、自分がタヌキだと言い出せない切ない話。
この作者はアニメにもなった「あらしのよるに」の作者らしい。
この村上豊の描くかわいい女の子の表紙だけでも持っておく価値がある。
この女の子は挿絵や入っていた広告のイラストと少し雰囲気が違う。